microscope
根管治療
治療内容
歯の神経に炎症をおこしたり、根の先端部に膿がたまる病気で、直径0.1〜0.2mm程度の根の中をマイクロスコープで見ながら、洗浄・消毒していく治療です。(保険適応)
感染根管処置は約1,200円(税込)の負担金(3割)、根管充填は約1,210円(税込)の負担金です。感染根管治療の成功率は70-90%と言われており、予後が難しい治療です。
現代の根管治療は、マイクロスコープ無しでは不可能と言われています。根の中からの消毒だけでは不十分な場合は、外科的に根の先端を切除する方法を取ります。(保険適応)
はぐきを開いて根の先端を露出させ、感染を起こしている先端部分を切除します。
ばい菌が広がらないよう根尖をセメントで封鎖します。同時に嚢胞(膿の袋)を取ることが多いです。
根尖部からヒビが入っている場合は予後が不良ですが、5年後成功率は90%以上と報告されています。
歯根端切除術は約9,350円(税込)の負担金です。事前にCTを撮影(約3,850円 税込)することが多いです。術後数日間痛みと腫れがやや強めに出ることが多いです。
症例
症状 | 根の中に以前の治療の失敗である破折器具が残っていました。破折器具のさらに奥の根の先端に炎症を起こしています。 |
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治療 方法 |
マイクロスコープを使って、破折器具を除去しました。マイクロスコープを用いても難易度の高い処置のため100%の成功率とは言えません。その後通常の根管治療と被せものの処置は必要になります。 |
リスク | 根管壁に穿孔することがあります。破折器具を根尖から押し出すことがあります。 |
費用 | 根管内異物除去 約660円(税込)の負担金 |
治療の 様子 |
症状 | 以前の根管治療が失敗し、顎の骨の中に大きいのう胞がありました。通常は抜歯適応かもしれません。 |
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治療 方法 |
部位が奥歯で、骨も厚く、歯根端切除は困難でした。意図的再植術を行いました。1度歯を抜歯し、骨の中ののう胞を取り除き、口腔外で歯根端切除逆根充を行い、抜歯した歯をまた元の位置に戻し固定しました。 |
リスク | 抜歯時に歯の破折を起こすことがあります。将来根尖側から歯根破折を起こすことがあります。 |
費用 | 約6,000円 |
治療の 様子 |