コラム

インプラント学会ケースプレゼンテーション試験

この連休はインプラント学会ケースプレ試験の試験官の仕事で出張してきました.
ケースプレ試験とは主に若い先生が受験するもので,専門医を取得するための最初のハードルです.
某国立大学インプラント科講師,某私立大学インプラント科教授と3人で組んで,丸1日口頭試問を行いました..
よく出来ている先生もいればそうでもない先生もいます.
インプラント学会のポリシーは,インプラントを上手に入れて終わりでは無く,一口腔及び全身の管理を継続的に行うことです.
それができていない症例には,ついつい厳しめのコメントを発してしまいました.
若い先生には少々酷だったかと反省しています.

終了後,後楽園のサウナラクーアで疲れを癒やしていたところ,
日本橋で仕事をされている著明なインプラント歯科医玉木先生にお会いしました.
20年来の知り合いですが,昔から圧倒的な症例数をこなし,僕が最も影響を受けた先生の一人です.
症例数が多いのに石橋を叩いて渡る治療を行う事でも有名な先生です.
インプラントは確実な手法を選択すべきということで意見が一致しました.
学会のポリシーどおりです.

一般外科では症例数が多い病院が成功率が高いことが知られています.
やはり技術という意味では,常に症例をこなしていないと腕が鈍ると言う側面は否定できません.
幸い当院も去年の手術件数は100を超え過去最高でした.
もちろん玉木先生にはまだまだかなわないですが,
石橋を叩きつつ症例数を増やし,成功率を上げていきたいと考えています.
ケースプレ試験を受ける先生達はまだ十分な経験があるとは言えず,
研修機関の丁寧な指導が求められます.
今後の課題と思います.